AnthropicがFable 5を公開、Mythos級モデルの実力を正直レビュー

矢野 哲平

目次

NO AI(人間が書きました✍️)

こんにちは、矢野 哲平です。

今回のニュースレターではAnthropicが新しく公開したモデル「Fable 5」について触れます。

たくさんの蝶と蛾が集まって数字の5を形づくるイラスト。AnthropicのFable 5の発表画像

何が起こった?

本日、6月10日にAnthropicから新しいモデルが発表されました。

その名もFable 5。(ファブル、フェイブルどちらでも読むようです)

以前から噂されていたMythos級のモデルです。

モデルが増えてややこしくなってきましたね。一旦整理しましょう。

もともと、Anthropicでは4つのモデルが公開されていました。小さいモデルから順に、

  • Haiku
  • Sonnet
  • Opus
  • Mythos

この中でMythosは一部の機関や企業だけに利用が限定されていました。

Anthropic曰く、(ハッキングなどの)悪用の恐れがあるため広く公開はしないと。ただし、近いうちにMythos級のモデルを発表するとも明言していました。

そして、今回発表されたのがFable 5という経緯です。

Mythos級の性能を持ちつつ、悪用できないようガードレールが備えられています。

誰が、どうやって使う?

Fable 5は現時点では有料プランのみ利用可能です。

Claudeの中でも最上位モデルに位置するので、おそらく今後も無料プランで利用できる可能性は低いと思います。

Pro, Max, Teamなどのサブスクリプションプランで利用できます。

ちなみに1点補足があります。

6月22日まではサブスクリプションのプラン内で利用できます。

ただし、6月23日以降はプランから除外され、従量課金での利用に移行するそうです。

キャパシティが安定次第、プランへ復帰予定と説明されています。

ひとまず、現時点で確定している情報は6月23日以降はサブスクリプションプランでも利用できず、従量課金での利用となります。

Fable 5の正直レビュー

Fable 5を実際にいくつかのタスクで試してみました。

先に結論をお伝えすると、確かに性能は高いと感じます。

しかし、Opusの倍近いコストがかかるので「それはそうだよね」というのが正直な感想です。

体重管理アプリを作ってくださいとシンプルに指示をしてOpus 4.8とFable 5で比較しました。

確かにFableの方がタスクの仕上げ速度やデザイン面、人間の意図の汲み取りなど精度は高いと感じました。

一方で、倍近い結果が出たのか?というと、「うーん...」というのが正直なところです。

Fable 5はプログラミングや自律的に動作するタスクに強みを発揮するようですが、いかんせんコストが...

まだまだ検証材料が足りないとは思いますが、当面は次のような運用で行こうと思います。

  • 通常のタスクは通常のモデルを使用する。
  • 解決できない難しいタスクはFable 5を使用する。

Anthropicもモデルが増えて、出来ることの幅は広がりそうです。

プログラミングと自律的なタスクに有利か

色々とFable 5の結果が上がってきてますが、最後に、参考になる CodeRabbit のブログを紹介します。

Fable 5モデルレビュー:コードレビューとコーディングタスクから見えた初期シグナル

  • 自律コーディング向けの新モデル「Fable 5」を評価した
  • 探索・計画・実装に強いが、長時間稼働でコストが高くなる
  • コードレビューより自律エージェント作業に選択的に使うべき

なお、その後Fable 5は一度公開停止となり、再び復活しました。この経緯についてはClaude Sonnet 5が公開、公開停止だったFable 5も復活で詳しく触れています。

関連記事

  1. Claude Opus 4.8が登場、AIベンチマーク総合1位を獲得

    AnthropicがClaude Opus 4.8を公開。AIベンチマーク総合1位を獲得し、実務作業と科学的推論の両面で性能が向上。同日には650億ドルの資金調達も発表されました

  2. Claude Opus 4.7が登場、コーディング性能と指示従順性が大幅に向上

    AnthropicがClaude Opus 4.7を一般提供開始。ソフトウェアエンジニアリング性能の向上、ビジョン機能の強化、新しいエフォートレベルなどが追加

  3. Claude Codeとは?Anthropic製AIコーディングエージェントの概要

    Anthropicが提供するAIコーディングエージェント「Claude Code」の特徴、できること、使い方をまとめて解説します。

新着記事

  1. Claude Codeのultrathinkが変更

    Claude Codeのultrathinkが、2.1.311からそのターンのeffortを実際にxhighへ引き上げるようになりました。今の仕様、効く条件と虹色の表示、31,999トークンの時代からの変遷、よくある誤解、/effortとの使い分けを解説します。

  2. Grok Botの活用アイデアまとめ

    AIエージェント「Grok Bot」の活用アイデアまとめ。公式が紹介する営業・採用・サポートなどのビジネス向けと、Cursorと組み合わせるエンジニア向けの使い方に加え、筆者が実際にやっているX連携・ダイエットの記録・勉強・他社のAIエージェントとの連携などを紹介します。

  3. Grok Botの始め方と使い方

    AIエージェント「Grok Bot」の始め方と使い方を実体験から解説。料金と使えるプラン、Xと連携した情報収集やAIポッドキャストなどおすすめの使い方、記憶の整理でミスを減らすコツ、買い物の自動化がまだ難しい理由までまとめます。

  4. Claude Duetとは?Anthropicのクラウド型AIエージェントと、各社の動きをまとめて解説

    Anthropicが発表した先回り型のAIエージェント「Claude Duet」の仕組み、承認の仕組み、誰がいつ使えるのかを整理します。あわせてGrok Bot・Muse・dots・Gemini agentと続くクラウド型AIエージェントの流れと、今試すならどれかを解説します。

  5. Gemini NotebookはGoogleドライブのどこまで参照する?フォルダとファイルの参照範囲を解説

    Gemini Notebook(旧NotebookLM)とGoogleドライブを連携した時、AIはどこまで情報を参照するのか。指定していないフォルダまで読まれることはあるのか、連携の単位から整理します。

  6. Gemini 4 ArgonはChatGPTやClaudeと比べてどうなのか?公式比較・外部評価・得意不得意を解説

    Googleの最上位モデルGemini 4 Argonを、ChatGPT(GPT-6 Astra)やClaude(Fable 5.1・Opus 5.5)と比較。Googleの公式比較、Artificial AnalysisやVals AIなど外部の評価、実際に使った感想から、Argonの得意なこと・不得意なことを整理します。

  7. Google AI Studioで作ったAndroidアプリを自分のスマホに入れられるように|開発者アカウント不要

    10月13日のGoogle Playの発表で、Google AI Studioで作ったAndroidアプリを自分のスマホにインストールして使えるようになりました。開発者アカウントは不要で、アプリは非公開。何が嬉しいのか、在庫チェックや日報など自分専用の業務アプリの例と、地域・年齢の注意点を解説します。

  8. SynthIDとは?TIMEの「Best Inventions 2026」に選ばれたGoogleの電子透かしをわかりやすく解説

    GoogleのSynthIDが、TIME誌の「Best Inventions 2026」に選ばれました。AIが作った画像・音声・動画・テキストに目に見えない電子透かしを入れる技術で、これまでに1,800億件以上に適用されています。何ができるのか、私たちユーザーにとって何が大事なのかを解説します。

  9. MetaのMuseとは?モデルのMuse Spark・Muse Wonderと、パーソナルAIアプリのMuseをわかりやすく解説

    Metaが今年から本格展開しているAI「Muse」を整理します。Museはモデルの名前でもあり、アプリの名前でもあります。Muse SparkとMuse Wonderの違い、アメリカでStore1位になったパーソナルAIアプリのMuse、日本で使えるのはどこまでか、中小企業での活用事例、キーマンのアレクサンダー・ワン氏まで解説します。

  10. Muse Spark・Claude Opus 5.5・GPT-6.1 Solを比較。一番安いMetaのモデルは、どこまで戦えるのか

    MetaのMuse Spark 1.3を、Claude Opus 5.5とGPT-6.1 Solと比べました。OpenCodeでランディングページを作らせた実験の結果と、Artificial Analysis・Design Arena・Vals AIの外部ベンチマークを整理します。API料金が一番安いMuse Sparkは、Webサイトやデザイン系のタスクで健闘していました。

AIニュースの最新情報を毎日チェック