Muse Spark・Claude Opus 5.5・GPT-6.1 Solを比較。一番安いMetaのモデルは、どこまで戦えるのか

矢野 哲平

目次

こんにちは、AIニュースアプリ Morning AI 開発者の矢野哲平です。この記事では、MetaのAIモデル「Muse Spark」を、Claude Opus 5.5とGPT-6.1 Solと比べた結果を整理します。

Muse Sparkは、Metaが今年の4月に公開したモデルです。Museそのものについては MetaのMuseとは? で解説しているので、そちらも合わせてご覧ください。

今回比べるのは、次の3つです。

モデル 開発元
Muse Spark 1.3 Meta
Claude Opus 5.5 Anthropic
GPT-6.1 Sol OpenAI

OpenCodeでランディングページを作らせてみた

まず私の方で、Muse Spark、Claude Opus、GPT-6.1 Solをコードエージェントの環境で動かしてみました。「アプリのランディングページを作成してください」というタスクです。

作業環境は OpenCode を使いました。オープンソース版のClaude Codeのようなツールで、APIを接続すれば、ClaudeやGPT、Museのように複数社のモデルを動かすことができます。これは結構面白いツールなので、また別の機会に取り上げたいと思っています。

指示ランディングページを作って
OpenCodeコードエージェント
3つのモデルMuse / Opus / GPT
ランディングページできたものを比べる
実験の流れ。OpenCodeにAPIで3つのモデルをつなぎ、同じ指示で作らせた

実験した結果をお伝えすると、このタスクではClaudeが1位で、GPTとMuseが同じくらい、という感じでした。Museは、Webデザイン系のタスクが結構いいなと思ったのが正直な感想です。

そして、APIにかかる料金です。コストが高い順に並べると、Opus、GPT、Museの順。つまり、Museが一番安いということになります。API経由ではありますが、速度もMuseが一番速く、結構使いやすいモデルだと思いました。

外部のベンチマークの評価

次に、外部のベンチマークの評価を見ていきます。

総合的な賢さ:Artificial Analysis

まず総合的な賢さです。Artificial Analysis では、一番上がClaude Opus 5.5、次がGPT-6.1 Sol、そしてMuse Sparkという順番です。

ただ、Muse Sparkも大きく離されているわけではありません。3つの中では一番下ですが、差はそこまで大きくない、という印象です。

デザインの評価:Design Arena

次に、デザインの評価です。Design Arena は、AIが作ったWebサイトやUIのデザインを、人間が見比べて評価するランキングです。以前 デザインが得意なAIはどれ? という記事でも取り上げました。

ここでは、ほとんどの項目でOpus 5.5が一番でした。

ただ面白いのが、Webサイトを作る項目では、Muse Sparkが一番だったことです。私がOpenCodeで実験した感じではOpusが1位で、その下にMuse SparkとGPT-6.1 Solが並んでいる印象でしたが、Design Arenaの結果では、Muse Sparkが一番に輝いています。

デザインには主観的な好みも入ってくると思います。ここでのポイントは、Museはほかのモデルに比べてAPIの価格が安いのに、デザイン系のタスクではOpusやGPT-6.1 Solと同等、場合によってはそれ以上の評価が下されることもある、という点です。ここは面白い発見でした。

なので、Webスライドの作成や、以前紹介した モーショングラフィックスの作成 も、Museにやらせてみると面白いかもしれません。

苦手な分野:Vals AI

一方で、苦手な分野もはっきり出ています。

Vals AI という評価サイトの結果を見ると、難しいプログラミングの課題、例えばAIが自分でコマンドを打ちながら作業を進めるような課題では、Muse SparkはOpus 5.5やGPT-6.1 Solに大きく差をつけられていました。

ちなみに、金融系のAIエージェントの課題では、Muse Sparkがわずかに一番だった、という結果もあります。

3つのモデルの立ち位置

ここまでをまとめると、次のような立ち位置です。

Claude Opus 5.5
総合力は一番
ほとんどの評価で1位
値段も一番高い
GPT-6.1 Sol
ちょうど真ん中
性能も価格も中間
Muse Spark
一番安い
速度も一番速い
Webサイト・デザイン系で健闘
3つのモデルの立ち位置。安くて速いMuse Sparkは、デザイン系のタスクで健闘している

注意:Opusの本当のライバルはMuse Wonder

ただ、ここで1つ注意があります。

Muse Sparkは、Metaの中では軽くて速いモデルという位置づけです。なので、Opus 5.5やGPT-6.1 Solと比べると、そもそもモデルのグレードが違うとも言えます。

Metaの一番上のモデルは、10月に発表されたMuse Wonderです。Muse Wonderの料金は、ちょうどOpus 5.5と同じくらいに設定されています。つまり、Opusの本当のライバルは、Muse SparkではなくMuse Wonderということになります。

Muse Spark
軽くて速い
一番安い
Opus・GPTとはグレードが違う
Muse Wonder
最上位
10月に発表
料金はOpus 5.5と同じくらい
Metaの2つのモデル。Opus 5.5の本当のライバルは、上位のMuse Wonder

ただ、Muse Wonderは出たばかりなので、まだ外部の評価は出揃っていません。私もMuse Wonderでランディングページを作らせてみましたが、良くはなっているものの、正直Muse Sparkとそんなに大きな違いはないかな、と感じました。出たばかりのモデルなので、もう少し掘り下げてみようと思います。

まとめ

  1. 私のOpenCodeでの実験(ランディングページの作成)では、Claude Opus 5.5が1位で、GPT-6.1 SolとMuse Sparkは同じくらいでした。
  2. API料金はOpus、GPT、Museの順に高く、Muse Sparkが一番安くて速いモデルです。
  3. 総合力ではOpus 5.5が一番ですが、Design ArenaのWebサイト作成ではMuse Sparkが1位。安いのに、デザイン系では同等かそれ以上の評価が出ています。一方で、難しいプログラミングの課題では大きく差をつけられています。

安くて速いモデルでデザイン系のタスクを試したい方は、Muse SparkをAPI経由で試してみてください。GPT-6.1 SolとClaude Opus 5.5の比較は、GPT-6 Sol・LunaとClaude Opus 5.5の比較記事 や OpenAI DevDay 2026の記事 でも触れています。

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